2017/10/27 06:00

二所ノ関親方も意識不明に……「冬のヒートショック」の危険性

 
「おかげさまで、手術だけは無事に終わりました――」
 
憔悴しきった表情で詰めかけた報道陣に話したのは、元歌手の高田みづえさん(57)。10月19日、夫で大相撲元大関・若島津の二所ノ関親方(60)が千葉県船橋市の路上で自転車とともに倒れているところを通行人に発見された。4時間半に及ぶ緊急開頭手術が行われ、その後、ICU(集中治療室)に親方は入ったが、一時「意識不明の重体」と報道された。
 
部屋の おかみさん でもあるみづえさんは深夜、冒頭の言葉を残して自宅に戻ると、20日の9時過ぎには長男(30)、長女で女優のアイリ(28)と無言のまま再び病院へ――。二所ノ関部屋付きの湊川親方によると、みづえさんは、つきっきり、ほとんど寝ずの看病だという。
 
「とても疲れています。でも、ずっと親方のそばに寄り添っているんです」(湊川親方)
 
親方の正式な病名は23日現在、発表されていないが、脳神経外科「田島クリニック」院長で、医学博士の田島正孝医師は、次のように分析する。
 
「報道によれば、親方は午前中にサウナで一度倒れ、2時間ほど休憩していたようです。その段階で、すでに『小脳や脳幹の小さな出血』があった可能性は否定できません。そして帰宅途中にも、道路から泥地に倒れ込み、最終的に路上で倒れていたといいます。最初の小さな出血が、この過程で徐々に大きくなっていったのかもしれません。また、『脳動脈瘤の小さな破裂』から『くも膜下出血』を引き起こした可能性もある」
 
田島医師は脳出血が起きる要因のひとつとして、年間約2万人が急逝するとされる「ヒートショック」を挙げる。
 
「寒い脱衣所から、急に熱い風呂やサウナに入ったり、熱いサウナから急に水風呂に入ったりすると、血圧が急上昇することがあります。それにより脳出血や心臓発作などを誘発してしまうのが『ヒートショック』です」
 
親方が倒れた19日は、都心部を12月中旬なみの寒波が襲っていた。浴室と外の寒暖差が激しいこれからの季節は特に注意が必要だ。田島医師に、対策を聞いた。
 
「脳出血は血圧をコントロールすることである程度防ぐことが可能です。それ以上に怖いのは、心臓発作です。浴槽内で亡くなった方の検死を何度もしたことがありますが、溺死は少ない。つまり、水を飲む前に、心臓発作で亡くなった方が多いということです。風呂での突然死を防ぐため、急に湯船に入らず徐々に体を温める、出るときも徐々に体を冷ますことが大事です。特に高齢の方は、一番風呂より二番風呂を勧めます。急激な温度変化を防ぎましょう。入浴前の水分補給も大切です」
 
25歳で結婚・引退し、親方を支えてきたみづえさん。「けんかしたのを見たことがない」と娘が言うほどの仲良し夫婦を襲った 人生最大の試練 を、無事に乗り越えることを祈りつつ、冬の家族のヒートショック対策も覚えておこう。

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