これなら成功する!不健康な生活習慣を科学的に改善する6ステップ
文/中村康宏
喫煙、飲酒、食べ過ぎ、運動不足など、不健康な生活習慣を「わかっているけどやめられない」「やらなければいけない、けれどできない」という葛藤は、皆さんもよく経験することでしょう。そういう習慣化された行動を変えることは非常に難しいもので、行動に移せなかったり、失敗に終わってしまうことが多いものです。なぜなのでしょう?
理由は人それぞれですが、その理由を科学的にさらに踏み込んでみると、生活習慣を変えるための成功のカギが見つかるかもしれません。
そこで今回は、そんな人間の行動を研究する「行動科学(Behavioral Science)」という学問の理論が、生活習慣の改善にどう活かせるか解説しましょう。
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行動科学というのは、人間の個人や集団の行動に関することを科学的に研究し、その法則性を解明しようとする学問のことです。心理学、社会学、人類学などがこれに含まれ、特に現代心理学は、行動科学の中心的領域になっています。ヒトの健康行動のみならず、会社組織のマネージメントや人材育成にも用いられている、意外に身近な学問でもあるのです。