2018/03/10 19:00

がん治療でも注目!免疫療法と腸内フローラとの意外な関係【名医に聞く健康の秘訣】

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取材・文/わたなべあや

「がんの免疫療法」は、いままで本当に効くのかどうか疑問視されてきました。しかし最近、肺がんに効果を発揮する「免疫チェックポイント阻害剤」が登場したのです。さらに、免疫は「腸内フローラ」と深く関係していることが解明されつつあります。近畿大学医学部外科の奥野清隆教授に詳しいお話を伺いました。


■免疫療法にはバランスが肝心
「免疫を上げる」というと、単純に免疫を上げれば健康になれるような、非常に心地良い響きがしますが、免疫は上げればいいというものではありません。免疫は、ブレーキとアクセル、両方がバランス良く働いて初めて理想的な効果を発揮するものなのです。

アクセルだけをふかして暴走しては、潰瘍性大腸炎やクローン病、Ⅰ型糖尿病など、重大な自己免疫疾患を引き起こす可能性もあります。裏を返せば、さして副作用のない免疫療法には、ほとんど効果が期待できないとも言えます。

たとえば、がんを攻撃するキラーT細胞という免疫細胞があるのですが、これも多ければいいというものではありません。キラーT細胞もアクセルとブレーキのバランスが肝心です。暴走してもいけませんし、ブレーキが効きすぎても、キラーT細胞が十分に働かなくなってしまうのです。

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