2017/09/22 12:00

「北海道」名付け親の偉大な冒険家 高橋源一郎のコメント光る 〈英雄たちの選択 松浦武四郎〉(NHK BSプレミアム)

明治2年に蝦夷地と呼ばれていた今の北海道に、「北海道」という呼び名を命名した探検家・松浦武四郎のドキュメントである。<北の大地と民を守れ!>がサブタイトルだ。松浦武四郎は何度も何度も北海道を走破して、アイヌ語で一万か所もの地名を書いた北海道全域の地図を出版した。幕末の偉大な探検家だが筆者は知らなかった。ちょっと発声が仰々しいが、ナレーションは俳優の松重豊、スタジオで語り合うのは作家の高橋源一郎や大学の先生や歴史家など。
北海道にも異国船がやってくる。幕府は列強に支配されるようになってはいけないと、頭を悩ます。先住民族のアイヌに対して、髪の毛の月代を剃れと命じたりして和との同化政策をとるが、松浦は政府の役人として渡っていたのに、無理矢理の同化政策に疑問を持つ。文化の多様性を認めないのは一流国家とは言えないからである。
武四郎のイラストを見ると、面長でなかなかの一徹者という風貌である。あの寒い北海道を自動車もない時代に隅から隅まで地図を調べて歩いたというのだから、相当な肝っ玉の頑固親父だろう。一行のメンバーがどんな編成だったのか、お付きにはどんな人たちがいたのか、説明がなかったのは物足りないが、ロマンも感じる。
スタジオで語り合うスタイルは局のお得意であるが、時として識者に丸投げ感も湧く。中の1人、高橋は毎日新聞の人生相談の優れた回答者として筆者は愛読している。今回のコメントもよかった。(放送2017年9月14日20時~)

(黄蘭)

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