2017/09/29 12:00

カッコいい松岡の「遠山の金さん」 美しい画面に時代劇の楽しみ 〈名奉行! 遠山の金四郎〉(TBS系)

TBSのリキの入った3時間もの時代劇。定番中の定番の「桜吹雪」だが、ジャニーズの松岡昌宏が遠山の金さんとはねぇ。従来の金さん役者より、庶民になった時のいなせな感じが一味足りないが、カッコいいのでこれでよしとしよう。女ねずみ小僧になる稲森いずみは、美人ではあるものの、年を取ってしまって魅力に欠けた。この人、相変わらず舌が長いのか短いのかセリフが舌っ足らずで聞きづらい。加えて、新南町奉行の鳥居耀蔵(加藤雅也)は、黒幕風の思わせぶりな演出だが、凄みに欠けていてさっぱり魅力がなかった。
前の南町奉行が急死したために、魚河岸の移転問題が起きる。ははん、この脚本、東京都の築地と豊洲の場内移転ごたごたからヒントを得たんだナ。移転問題には大店や幕閣も巻き込んで次々に殺人事件が起きる。岡場所の花魁の心中やら、足抜けした女が大川に投げ込まれる殺人やら、ド派手な場面が続いて目の保養である。
画面は非常に美しい。特にロケシーンで逆光の大川端のきらきら光る水面の風景は、チャチなセットでは出せない魅力がある。また、最後の大立ち回りが見せ所だが、金四郎の背後にいるワルが、「後ろからセーノッで斬りこんだらいいのに、刀を構えてずっと立ってる」と突っ込みながら見る楽しみもあった。時代劇が消えて久しい。大河ドラマ以外で連続ものは姿を消したが、お約束定番の勧善懲悪でも娯楽としての役割は廃れない。大作はもっと作られるべきだ。
(放送2017年9月25日20時~)

(黄蘭)

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