2017/10/02 12:00

中途半端な「安楽死」への視点 しょせん橋田のパフォーマンス 〈クローズアップ現代+ 橋田寿賀子〉(NHK総合)

今年92歳の脚本家・橋田寿賀子が、文春文庫で「安楽死」について書いたので、武田真一がインタビューした。筆者は読んでいない。「安楽死で好きな時に死にたいのに、日本では安楽死が認められていない」と文句を言っている。武田が「お元気なのに・・・」と尋ねると、「近頃、仕事の注文が来なくなったから」という。
このズレ加減は相当なもので、テレビ界では80歳を越えたら人間の中に入らない。黒柳徹子ら一握りの有名人を除いて。一般的にも巷のアンケートで70歳以上は除外される場合が多いのに、橋田はそういう常識もないのか。仕事が来なくなったのは、彼女の書くものが現実から乖離してきたからと気付かないらしい。勿論、人間の能力には個人差があり、五木寛之のように複数の媒体でエッセイや小説を書きまくっている豪傑もいるが大抵は自然リタイヤだ。
話が続かないので、外国の安楽死肯定の例などを挟む。つまり、この番組の作り手は何を言いたいのか不明である。橋田に共感して「日本でも安楽死を認めろ」と言っているのでもなく、かといって橋田に「死など考えずにもっと作品を書いてください」とエールを送っているのでもない。中途半端。一人っ子で親も死んで夫も死んで、天涯孤独という橋田が、熱海の大きな家で1人暮らしといっても、支える人はいるわけで、一般人とは違う。本当に孤独な1人暮らしの庶民の参考にはならない。橋田のパフォーマンスに過ぎない。
(放送2017年9月26日22時~)

(黄蘭)

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