2018/04/06 12:00

内野聖陽、原田泰造、満島真之介「70年前の男」好演!満州に取り残された同胞150万人を命がけで救った無名の3人 <どこにもない国 後編>(NHK総合)

国策に従って満蒙開拓団などで旧満州国に亘り、終戦間際、ソ連の条約破りの侵攻などにより辛酸を舐めた150万もの同胞を、命がけで救った無名の3人の男。満鉄勤務だったアメリカ仕込みの丸山邦雄(内野聖陽)、建設会社新甫組社長の新甫八朗(原田泰造)、新甫組の若い社員・武蔵正道(満島真之介)は、満州での日本人を帰国させるために祖国に帰り、日夜説得のために奔走する。

コロ島だけが入港できると、彼ら3人はGHQや吉田茂などに引き上げ船を出してくれと訴えて回る。満州に残った丸山の妻・メアリー(木村佳乃)たちは教会のシスターに助けられるが、常に怯えて過ごしている。最終的には、ソ連との関係で、日本の赤化(共産化)を恐れるマッカーサーに、丸山が得意の英語で引き上げを説いて、ようやく実現する。吉田茂に扮した俳優のホッペタの含み綿は少々笑えるが、マッカーサーに扮した外人は似ていなくもない。

若い武蔵がたった1人で満州に戻り、スパイに間違われて非道な拷問にかけられるシーンはいささか辟易であるが、筆者は数多のドキュメンタリーで、豹変した旧ソ連軍や地元の中国人の密告や暴行の悲惨の数々を見知っている。さもありなんと思った。

「どこにもない国」とは日本軍の傀儡政権として建国され、終戦と共に消滅した満州国の悲劇を象徴している含蓄のある題名だ。内野、原田、満島それぞれに、70年前の男たちを好演した。(放送2018年3月31日21時~)

(黄蘭)

今日の運勢

おひつじ座

全体運

自信を無くしがちだけど、思っているほど状況は悪くないはず。...もっと見る >