2018/12/16 17:00

小説「フランケンシュタイン」を生んだ少女の半生 「メアリーの総て」を採点!

© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017

〈あらすじ〉

19世紀、イギリス。文学を愛する16歳のメアリー・ゴドウィン(エル・ファニング)は、裕福で才能豊かな詩人のパーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と恋に落ちる。パーシーには妻子がいたため、2人は情熱に任せて駆け落ちをする。放蕩の日々はパーシーが親から勘当されて終焉し、授かった娘がまもなく命を落とす。悲嘆に暮れるメアリーは義妹のクレア(ベル・パウリー)に誘われて、詩人のバイロン卿の屋敷をパーシーと訪れる。バイロン卿から一人一本の怪綺談の執筆を持ちかけられ、メアリーは18年の人生を注ぎ込んだ小説を完成させる。

〈解説〉

ゴシック小説「フランケンシュタイン」誕生の経緯が、著者の半生とともに綴られる。『少女は自転車にのって』のハイファ・アル=マンスール監督作。121分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆有名な一夜の話だが、男達はどうでもよく、E・ファニングの姿かたちと演技に見入る。今最も見ごたえある女優では?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆文学をお飾りにした俗流メロドラマ。高名な詩人が浅はかすぎるし、ヒロインの才能や霊感もほとんど無視されている。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆メアリーが己の孤独と向き合わねば「フランケンシュタイン」は存在しない。たとえ匿名が強要されての出現でも拍手。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆伝記物の定型内だが、熱病のごとき青春模様の火照り具合は生っぽい。作家の魂を宿していくE・ファニングが良すぎ!

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆エルが羽ペンで綴る音と自筆。家族関係やバイロン卿の怪奇談義など彼女の筆力となった奇異な背景を深く覗きたかった。

INFORMATION

メアリーの総て』(英、ルクセンブルク、米)
12月15日(土)よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国順次公開
監督:ハイファ・アル=マンスール
出演:エル・ファニング、ダグラス・ブース、トム・スターリッジ、ベル・パウリー ほか
https://gaga.ne.jp/maryshelley/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年12月20日号)

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