2018/12/31 17:00

『日本映画=暗くて重い』筆者の決定的原体験作!――春日太一の木曜邦画劇場

1983年作品(143分)/フジテレビジョン/4800円(税抜)/レンタルあり
1983年作品(143分)/フジテレビジョン/4800円(税抜)/レンタルあり

 本連載初の書籍化『 泥沼スクリーン これまで観てきた映画のこと 』には、これまでの連載原稿の他に「若い頃の映画体験」について語った対談が新たに追加されている。

 そこでは、生まれて最初に「強烈に印象に残っている」映画体験の話もした。その体験をさせてくれた映画こそ、今回取り上げる『南極物語』。

 当時まだ小学校に上がるかどうかくらいの年齢だったが、フジテレビで昼夜繰り返して流された映画予告の大宣伝に洗脳されたかのように駆り立てられ、親にねだって映画館に連れていってもらった覚えがある。そして、この時に受けた印象が、現在に至るまでの筆者の中での「日本映画のイメージ」となった。

 本作は実際に起きた出来事を映画化しており、物語は一九五七年冬の南極から始まる。昭和基地に派遣された潮田(高倉健)ら、南極観測第一次越冬隊はソリ運搬用に連れていった「タロ」「ジロ」ら十九頭の樺太犬の訓練を行った。だが、第二次越冬隊への引き継ぎに失敗したことで、潮田らは樺太犬たちを置き去りにして昭和基地を撤退せざるを得なくなる。十五頭の犬たちが、餌もない状態のまま極寒の南極に放置された。

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