2019/01/28 17:00

DV離婚した両親の間で揺れ動く少年の思い 「ジュリアン」を採点!

©2016-KG Productions-France 3 Cinéma
©2016-KG Productions-France 3 Cinéma

〈あらすじ〉

11歳の少年ジュリアン(トーマス・ジオリア)は、両親の離婚により、母ミリアム(レア・ドリュッケール)と姉ジョゼフィーヌの3人で暮らし始めた。離婚調停により共同親権が裁定され、ジュリアンは隔週末を大嫌いな父アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)と過ごさなければならなくなった。離婚に納得していないアントワーヌは、ミリアムに徹底的に避けられているため、息子を通じて元妻の携帯番号や住所を聞き出そうとする。ジュリアンは母を守るために必死で嘘を吐くが、とうとうアントワーヌに新居を突き止められてしまう。

〈解説〉

俳優グザヴィエ・ルグランが短編『すべてを失う前に』と同じキャストで制作した長編初監督作。2017年ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。サスペンスフルな家族のドラマ。93分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆ タイトルから少年が主役の話と思ったら、男を見る目の無いのに自信だけはある母親のほうみたい。少年は終始イジケ顔。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ 緊密な作りだが、馬鹿な親を持った子が不憫で、冷静に見るのが難しい。共同親権はホラーの種子になりかねないのか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ 誰にでも起きそうな離婚と親権の奪い合いが、これほど恐ろしい展開になるとは。ジュリアンの恐怖心に思わず身が竦む。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆教材のごとく完成度の高いDV劇。不器用さは愛嬌じゃ済まない。制御できぬ負の感情がそのままホラーに接続される。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆親権を巡る夫婦の争いに巻き込まれる子。冷静に観察されたDV描写、音効果。徐々にネジを締め上げる恐怖に陰鬱となる。

INFORMATION

「ジュリアン」(仏)
1月25日(金)より全国順次ロードショー
監督・脚本:グザヴィエ・ルグラン
製作:アレクサンドル・ガヴラス
撮影:ナタリー・デュラン
出演:レア・ドリュッケール、ドゥニ・メノーシェ、トーマス・ジオリア、マティルド・オネヴ ほか
https://julien-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年1月31日号)

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