2019/01/29 17:00

哀愁漂う1作目から一転、軽快なコメディに驚愕!――春日太一の木曜邦画劇場

1965年作品(87分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり
1965年作品(87分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり

 今回は先週の一作目に続き、「網走番外地」シリーズの二作目となる『続・網走番外地』を取り上げる。

 ただこの映画、「続」とは付けられているが、実は何も続いてはいない。後のシリーズ作品ではその飛躍ぶりがさらに強烈なことになってくるが、何も知らずに「続きもの」だと思って観てしまうと正直言って面食らうことだろう。

 なにせ、高倉健が演じる主人公・橘真一、口から出まかせの田中邦衛、悪役の安部徹、陰から橘を助ける鬼寅親分(嵐寛寿郎)ら「お馴染みメンバー」が毎回のように登場するにもかかわらず、前作で起きたことは完全に「なかったこと」としてリセットされ、作品が更新される度に新たな物語が展開されていくのだ。細かいことは気にしない。楽しければそれでいい。それが、このシリーズの楽しみ方といえる。

 ただそれでも。続けて観ると、この一作目と二作目とのギャップにはいつも唖然とさせられる。どんなシリーズ作品でも、たとえ設定がリセットされることはあっても、作品の演出タッチだけは大きく変わることはない。『13日の金曜日』がいきなりミュージカルになったり、『男はつらいよ』がいきなりバイオレンスになったり、『ランボー』がいきなりコメディになったり——。ありえないことだ。

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忍耐強くいこう。今日は動くよりも待つ方にツキがあり。またジ...もっと見る >