2019/02/03 11:00

『バハールの涙』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

©2018-Maneki Films-Wild Bunch-Arches Films-Gapbusters-20 Steps Productions-RTBF (Télévision belge)
©2018-Maneki Films-Wild Bunch-Arches Films-Gapbusters-20 Steps Productions-RTBF (Télévision belge)

 先日、アラブ首長国連邦の中学で「物語の書き方」という授業をする機会があった。

(1)“自分”を主人公にする

(2)“他者”を横におく

(3)“社会問題”を設定する

 と、物語の舞台が作れます。例えば『ロミオとジュリエット』も、(1)少年(2)少女(3)家どうしの確執、があるから、ドラマが始まるのです。

 そう説明したところで、わたしと同世代のエジプト系の女性教師が、他者を“敵(エネミー)”と解釈した。

「いや、必ずしも敵とは限りません。あなたが女なら男、子供なら大人、もしくはわたしみたいな外国人とか。ただあなたとは異なる者(アウトサイダー)のことです」と補足した。

 他者とはそういうものだと、わたしは長年思ってきた。だから、敵と解釈する人と出会い、おどろいた。その人こそわたしにとっての他者だった。あぁ、こうして遠い国まできてよかったなぁ。

 さて。この作品は、イラクのクルド人自治区でISに対抗する女性抵抗部隊の戦いを描いた、静かで強靱な社会派映画だ。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

エネルギッシュに行動するけど、無理をしすぎる傾向も。何事も...もっと見る >