2019/02/05 17:00

「網走」なのに「南国」とは 邦画史上で屈指の自由さ!――春日太一の木曜邦画劇場

1966年作品(88分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり
1966年作品(88分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり

「網走番外地」シリーズの自由さは邦画史上でも屈指だ。

 主人公の橘真一(高倉健)が網走刑務所に収監されているところから物語が始まり、出所して辿り着いた先でトラブルに巻き込まれ、最後は悪党と戦って退治するもそのために網走へ逆戻りする――という基本フォーマットはあるものの、シャバに出てから繰り広げられる展開は、設定も舞台となる場所も含めて、毎回バラエティに富んでいる。

 そのため作品の雰囲気も、それぞれ大きく異なることに。主人公のキャラクターや、田中邦衛、由利徹、砂塚秀夫、嵐寛寿郎といったレギュラーの俳優陣、そして「網走刑務所から出て、最後に網走刑務所に戻る」といった要素によって辛うじて「シリーズ」としての統一感の体裁を保っているが、何が飛び出してくるか分からないワクワク感を味わうことができる。

 今回取り上げる第六作は、その最たるものだ。タイトルからして『網走番外地 南国の対決』。「網走」なのに「南国」である。公開時のポスターやDVDジャケットに写っているのは、煌々とした太陽の下で日焼けしたムキムキの上半身を晒して凄む高倉健。これだけでもう、極寒の刑務所と雪原だけで展開された第一作から随分と遠くなったと思わされる。実際、本作の舞台となる場所も網走からかなり遠い。なにせ沖縄なのだ。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

焦らずのんびりいこう。プライベートの充実に力をいれると吉。...もっと見る >