2019/02/04 17:00

村上春樹の短編「納屋を焼く」の世界 ユ・アインが走る!「バーニング 劇場版」を採点!

©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
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〈あらすじ〉

アルバイトをしながら小説家を目指すイ・ジョンス(ユ・アイン)は、美しく成長した幼馴染のシン・ヘミ(チョン・ジョンソ)と再会し、酒を酌み交わした後に肉体関係を持つ。ヘミのアフリカ旅行の間、飼い猫の世話を頼まれたジョンスは、ヘミのマンションを時折訪れるが、猫は一度も姿を見せなかった。半月後に帰国したヘミは、ナイロビ空港で出会ったという青年ベン(スティーブン・ユァン)を連れていた。仕事をせずに高級マンションに暮らし、高級車を乗り回すミステリアスなベンに、ヘミはすっかり魅了されていた。ある日、ベンはジョンスに秘密の趣味を打ち明け、その日を境にヘミが忽然と姿を消す。

〈解説〉

『ポエトリー アグネスの詩』から8年ぶりとなるイ・チャンドンの監督作。村上春樹の短編小説「 納屋を焼く 」をアレンジしたミステリー。148分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆都市化の荒波の中で器用に泳ぐ者、溺れる者、漂う者。若者3人それぞれの一筋の純情。謎の金持役がちょっと弱いかな。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆口を半開きにしてトラックで走りまわるユ・アインの姿が『めまい』の主人公を想起させる。後頭部を痺れさせる映画だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆全く性格の異なる男女3人が、それぞれに闇を抱え、何が明らかになるわけでもなく奈落に落ちる。後味の悪さに脱力。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★鮮烈との形容が実に似合う極上青春映画。原作と監督の化学反応が凄い。チルアウトした中盤見せ場の甘美な退廃は出色!

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★夕景に映える新人女優とは思えぬ大胆さとしなやかさ。納屋を焼くというメタファー、その解釈へ挑む、間違いなく傑作。

INFORMATION

「バーニング 劇場版」(韓)
2月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:イ・チャンドン
原作:村上春樹「螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫) 」(新潮社刊)
出演:ユ・アイン、スティーブン・ユァン、チョン・ジョンソ ほか
http://burning-movie.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年2月7日号)

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