2019/02/10 11:00

『21世紀の女の子』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

©21世紀の女の子製作委員会(ABCライツビジネス、VAP)
©21世紀の女の子製作委員会(ABCライツビジネス、VAP)

 かつて女性は、“子供”からある日いきなり“大人”になった。結婚し、子育てをして……。

 それが明治時代、女学校ができたことから、子供と大人の間にいるモラトリアムな存在“少女”が生まれた、と言われている。

 この説に、わたしも長らく納得してきた。でもさいきん、“少女”と“大人”の間に、さらに新しい生き物がいるような気がし始めた。その気配を探して、街で若い女の人の姿を目で追ってしまうこともあるのだ。

 さて、この映画は、一九八〇年代後半から一九九〇年代生まれの女性監督十五人による、短編オムニバスだ。

 初めての恋人と穏便に別れたくて、薬局で謎の薬コイサメル(恋冷める)を買い求めるヒロインを描く「恋愛乾燥剤」(枝優花監督)。デザイナーを目指す読者モデルの専門学校生が、一足先に社会人になった先輩の暴言を受けて、(言葉は大事にしたい。あなたの一言で私は人生を棒に振ることができる)と静かに独白する「out of fashion」(東佳苗監督)など。

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