2019/02/19 17:00

刀を振る速さ、腰の座り 名優・丹波の殺陣堪能!――春日太一の木曜邦画劇場

1973年作品(81分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり
1973年作品(81分)/東映/2800円(税抜)/レンタルあり

 ここのところ、イベントや講演、ネット配信やラジオ番組などで旧作邦画や時代劇を語る機会を増やしているのだが、一つ気になることがある。

 それは、「丹波哲郎」という名前を発した時、条件反射的にお客さんや共演者が笑っている感じになる点だ。たしかに、「霊界の宣伝マン」という謎の自称、「撮影現場にセリフを全く覚えてこない」といった豪快かつイイ加減な逸話、大作映画における大物役での短い顔出し的な出演――などにより「笑いのネタ」になりやすい役者ではあるし、多くの人の中にそうした印象があるのはよく分かる。だが、忘れてほしくないことがある。

 それは、丹波哲郎が役者として「名優」でもあった、ということ。そこで今回からしばらくは、丹波の名優ぶりを堪能できる作品を追っていく。

 まず取り上げるのは、『ポルノ時代劇 忘八武士道』だ。

「役者としての丹波」を語る上で欠かせないのは、彼が殺陣の名手であったことだ。元から剣道や槍術などに長じており、刀を振る速さや重さ、構えた時の腰の座り具合、そしてアクションとしての切れ味。いずれも一級品だったりする。それを活かして、フジテレビ『三匹の侍』などで荒々しいリアルな殺陣を見せた。

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