2019/03/12 17:00

豪放さと惨めさ、切なさ 丹波、見事な「老境」芝居!――春日太一の木曜邦画劇場

2000年作品(120分)/松竹/3800円(税抜)/レンタルあり
2000年作品(120分)/松竹/3800円(税抜)/レンタルあり

 筆者が映画や時代劇を本格的に観始めたのは、一九八〇年代後半のこと。その頃の丹波哲郎はクイズ番組やバラエティ番組に多く出演、大物感を出しながらもお茶目な感じで笑いをとる「おもしろ大御所」の枠にいた。そのため、「現役バリバリの俳優」という印象は全くなかった。

 長くそんな油断をしていたが、ある日、「現役としての役者・丹波哲郎」ここにあり、という作品に出会う。それが今回取り上げる『十五才 学校IV』だ。

 山田洋次監督による「学校」シリーズは、夜間学校、養護学校、職業訓練学校という、これまであまりスポットの当たらなかった「学校」を舞台に、そこでの人間模様を描いてきた。通底しているのは、現代社会の繁栄から弾かれてしまった人々の悲喜こもごものドラマ。そして、この第四作でそこを担う役柄を演じたのが、丹波だった。

 今回の舞台は学校ではない。主人公の中学三年生・大介(金井勇太)は学校に通うことに疑問を抱いて不登校になっていた。そして半年後、家出をしてヒッチハイクの旅に出る。長距離トラックを乗り継いで、横浜、大阪、九州。大介と彼を乗せる運転手たちとの触れ合いを軸に物語は展開する。

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