2019/03/18 17:00

アイスランドのアラフィフ女性は世界を救えるか? 「たちあがる女」を採点!

©2018-Slot Machine-Gulldrengurinn-Solar Media Entertainment-Ukrainian State Film Agency-Koggull Filmworks-Vintage Pictures
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〈あらすじ〉

アイスランドの風光明媚な田舎町に暮らすハットラ(ハルドラ・ゲイルハルズドッティル)は、セミプロ合唱団の講師という表の顔と、環境活動家という裏の顔を持っている。“山女”というコードネームで、自然を破壊するアルミニウムを製錬するリオ・ティント社に対し、孤独な戦いを続けていた。そんな彼女のもとに、長年の念願だった、養子を迎える申請が受理されたという報せが届く。ウクライナから養子のニーカを迎え入れ、母になる夢を実現させるために、ハットラはリオ・ティント社との戦いに決着をつけようとするが、窮地に追い込まれてしまう。

〈解説〉

『馬々と人間たち』のベネディクト・エルリングソン脚本・監督作。環境活動家の女性が巻き起こす騒動を、ユーモラスに、風刺を利かせて描くヒューマン・ドラマ。ジョディ・フォスター監督・主演でハリウッドでのリメイクが決定している。101分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆邦題は硬いが、とぼけたおかしみと素敵な乱暴さ。清冽なアイスランドの風土感。唐突な楽隊とブチ犬で星1つオマケ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆シリアスな社会派映画になりそうなテーマを、とぼけたタッチでかわす。ヒロインの頑健な肉体が荒地に負けていない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ハットラの背後で演奏する男3人が説教臭さを吹き飛ばす。奇妙な可笑しみ炸裂の、守り育てる、たち上がる女だった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆音楽的に組成された映画は気持ちがいい。アイスランドの伝統と先鋭。闘争的な主題を可笑しなリズムで丸っこく伝える。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆放たれた50歳女の魂の弓!映画的、政治的、不条理なユーモアの匙加減の妙。奇抜で大胆な音楽のアプローチが好きだ。

INFORMATION

「たちあがる女」(アイスランド、仏、ウクライナ)
YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開中
監督・脚本:ベネディクト・エルリングソン
出演:ハルドラ・ゲイルハルズドッティル、ヨハン・シグルズアルソン、ヨルンドゥル・ラグナルソン、マルガリータ・ヒルスカ ほか
http://www.transformer.co.jp/m/tachiagaru/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年3月21日号)



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