2019/04/07 11:00

孤独な人間にとっての唯一の居場所「巨大スーパー」の物語

© 2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH
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 旧東ドイツの巨大スーパーを舞台にしたドイツ映画『希望の灯り』。1981年生まれのトーマス・ステューバー監督は、無口な青年の恋模様を中心に、風変わりな従業員たちのドラマを静かに映し出す。

「これは孤独についての映画。登場人物は、時代や社会から置き去りにされたと感じている人たち。みな孤独を抱えながら、彼らなりのコミュニティをつくっている。宇宙船のような巨大スーパーが、彼らの唯一の居場所なんです」

 ベルリンの壁崩壊から今年で30年。旧東ドイツの秘密警察(シュタージ)の恐怖や、ドイツ再統一に伴う悲劇を描いた映画はこれまでにもあるが、本作に登場するのは、過去への郷愁を心に秘めた人々。

「東側と西側では、賃金を始め今も大きな差がある。僕は今も東側で幸せに暮らしているけど、『昔の方がよかった』と口にする年配の人もいます。もちろん、旧東ドイツ時代の方がよかった、なんて言うつもりは全くない。僕は政治家ではないし、何らかのメッセージを伝えたいとも思っていない。ただ、再統一に強い衝撃を受け、いまだに立ち直れずにいる人々に光をあて、その生活を誠実に描きたかった」

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