2019/04/07 11:00

『スパイダーマン:スパイダーバース』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

 サム・ライミ監督の『スパイダーマン』が公開されたのは二〇〇二年。あのころはわたしも若かったから、とつぜんスーパーヒーローになっちゃったピーター・パーカー君になりきり、夢中で観た。そして時は経ち、今年。シリーズ初のアニメ映画である本作を観ながら感じたのは、自分の身に流れたこの十七年もの月日の、長さでした。

 主人公は十三歳の黒人少年マイルス君。ある日、蜘蛛に噛まれて特殊能力を得た彼は、戦い方もろくに知らないまま、悪の親玉キングピンに追われる身に。そこに、パラレルワールドのスパイダーマンたちが飛ばされてくる。中でも、事業に失敗してMJとも別れて下腹の出たおっさんバージョンのスパイダーマンは、マイルスを助けてさまざまなことを伝授する。

 周囲から「現代アートみたい!」「脚本もパーフェクト!」と勧められて観に行ったのですが、ほんとに大傑作でした。久しぶりに、DVDが出たら買おうと興奮した。

 わたしは今作を、ちいさなマイルスを応援しながら観ました。苦しみには胸を痛め、成長すれば誇らしい。そんなマイルス君の周りに、父や叔父など大人キャラもたくさんいるので、気づくと彼らのほうになりきり、マイルス少年応援団になっていました。

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メッセンジャー役を引受けると運気上昇。自分も、人からの紹介...もっと見る >