2019/04/08 17:00

C・ベールが20kg増量、悪名高いアメリカ副大統領を熱演 「バイス」を採点!

©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
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〈あらすじ〉

1960年代半ば、酒癖の悪い電気工の青年チェイニー(クリスチャン・ベール)は、後に妻となる才女のリン(エイミー・アダムス)に尻を叩かれ、政界を志す。リンの支えのおかげで出世コースに乗ったチェイニーは、大統領首席補佐官、国防長官を歴任する。一度は政界を去るが、ジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)政権下の副大統領として復帰し、“影の大統領”として振る舞い始める。そして2001年9月11日の同時多発テロ事件の危機対応にあたり、国をイラク戦争に導いていく。

〈解説〉

脚本・監督は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ。ジョージ・W・ブッシュ政権下、副大統領として絶大な権力を握ったディック・チェイニーの実像に迫る。社会派だが、笑えるエンターテインメント作品に仕上がっている。C・ベールは役作りのため20kg増量。132分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆C・ベールとS・ロックウェルの迫真の役作り! 強い妻への依存性が生み出すおかしみとせつなさ。微妙にポップな味も。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆厄介な対象に挑んだ勇気を買う。悪魔とも魅力的悪党とも解釈せず、権力を使いこなす妖怪と見るしぶとさ。技も多彩だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆チェイニーは欲望の先に誰かの死がある事を意識せず。石油が豊富なイラクへの侵攻も心臓移植も。その気軽さが怖い。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆権力それ自体の遊戯性に耽溺した男の政治劇場。語りの作為はやや過剰だが、米国史の闇を注視する鋭い風刺コミックだ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆マクベス夫人的なエイミー・アダムス!冒頭から最後に至るまで爆笑の渦。終わってからも“臭う”アメリカ映画だ。

INFORMATION

「バイス」(米)
4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:アダム・マッケイ
出演:クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、スティーヴ・カレル、サム・ロックウェル ほか
https://longride.jp/vice/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年4月11日号)



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