2019/05/14 17:00

冨士眞奈美が“認知症の祖母”役を熱演 「ばあばは、だいじょうぶ」を採点!

©2018「ばあばは、だいじょうぶ」製作委員会
©2018「ばあばは、だいじょうぶ」製作委員会

〈あらすじ〉

小学生の翼(寺田心)は、一緒に暮らす祖母のスズエ(冨士眞奈美)が大好きで、嬉しいことや辛いことがあるたびに、スズエに話を聞いてもらっていた。親戚一同が集まり喜寿を祝った頃から、スズエは同じ質問を何度も繰り返し、得意だった編み物ができなくなるなど、様子がおかしくなり始めた。翼は、急に怒り出すことが増えたスズエのことが怖くなり、距離を置くようになる。ある日、スズエが裸足のまま外出し、いなくなる事件が発生し、翼はスズエが「忘れてしまう病気」だと知らされる。

〈解説〉

認知症を発症した祖母を孫の視点で描き、ベストセラーとなった同名絵本を『キセキの葉書』のジャッキー・ウー監督で映画化。2018年のミラノ国際映画祭で最優秀主演男優賞と最優秀監督賞をW受賞した。98分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆冨士眞奈美の自意識をかなぐり捨てた迫真の演技、圧倒的。日常の中のホラー。周辺人物の描写が教科書的でやや不満。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆昭和30年代の匂いが少し漂う。弱者が集まって生まれる不思議な親和性。祖母と孫の結びつきはやはり特殊なものだ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆老いの現実を赤裸々に演じる冨士眞奈美に圧倒され、右往左往する大人たちが気づいていない孫の動揺する心に救われた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆級数の大きいひらがなのタッチ。鷹揚と粗さの判断がつき難いが、シンプルだからこそ直接胸を打つ迫力があるのは確か。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆壊れゆく演技の凄味はさすが。ドラマ『やすらぎの郷』でも業の深い演技を見せた冨士眞奈美。彼女が根幹ゆえの説得力。

INFORMATION

「ばあばは、だいじょうぶ」(「ばあばは、だいじょうぶ」製作委員会)
5月10日(金)より全国イオンシネマにて公開
監督:ジャッキー・ウー
原作:楠章子
脚本:仁瀬由深 
出演:冨士眞奈美、寺田心、平泉成 ほか
https://grandmaisokay.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月16日号)



【関連ニュース】

今日の運勢

おひつじ座

全体運

元気いっぱい。行動的になればなるほど、ツキがまわってくるの...もっと見る >