2019/05/28 17:00

ワイズマン監督が映し出す“知の殿堂” 「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を採点!

© 2017 EX LIBRIS Films LLC - All Rights Reserved
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〈解説〉

『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』のフレデリック・ワイズマンが監督・製作・編集・音響を手がけた、ニューヨーク公共図書館のドキュメンタリー。19世紀初頭の荘厳なボザール様式建築で知られる本館と92の図書館からなる世界最大級の〈知の殿堂〉は、世界有数のコレクションを誇る一方で、ニューヨーク市民の生活に密着した存在でもある。「図書館は本を置く場所ではない」「図書館の主役は知識を得たいと思う人々である」というモットーのもと、この図書館に誇りと愛情をもって働く司書やボランティアの姿や、幹部たちの会議の風景など、観光客が立ち入ることのできない舞台裏を映し出す。また、図書館に集う多種多様な民族からなる利用者と、彼らのニーズを掬い取る図書館の取り組みからは、現在のアメリカ社会が浮き彫りになる。第74回ベネチア国際映画祭の国際批評家連盟賞ほか多数の映画賞を受賞。205分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆とっつきにくい題材の長時間映画なのに、意外にも興味深く観た。アメリカの多様性とふところの深さ、そして生活感も。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★集めた知を外へ開く巨大な有機体を、自画像でも描くような親密さで撮る。沈着と情熱は共存できる。これがその証明だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆あまりの長さに仰天し、図書館サービスの充実には腰が抜けた。図書館は、紙が宝ではなく人が宝という場所だったとは。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★元気が出る。現実の厳しさに即した柔軟な努力。社会の混沌をサポートする知性と良心を集めたテーマパークを巡るよう。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★知は大事。細胞が活性化された約200分。そこに自分が紛れてるみたいに考察し頷き笑ったり。行政と対峙する様も刺激的。

INFORMATION

「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(米)
岩波ホールにて公開中、全国順次公開
監督・製作・編集・音響:フレデリック・ワイズマン
http://moviola.jp/nypl/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月30日号)



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