2019/06/04 17:00

夏八木勲の高い身体能力 見惚れてしまう肉体美!――春日太一の木曜邦画劇場

1967年作品(71分)/東映/Amazon Prime配信あり
1967年作品(71分)/東映/Amazon Prime配信あり

 今回も七回忌となる夏八木勲を偲んで、その魅力について改めて検証していく。

 一九六六年に東映京都の『骨までしゃぶる』で映画デビューした夏八木は、同年初主演も果たしている。それを導いたのが五社英雄。当時、フジテレビのディレクターでありながら、映画も監督していた。

 型にはまらない激しいアクションを時代劇に求めていた五社にとって、野性味あふれる荒々しさを放つ若き日の夏八木は格好の素材であった。そして撮られた作品が『牙狼之介』。夏八木扮する正体不明の浪人が豪剣を振るいながら大活躍をする時代劇だ。

 今回取り上げるのは、その二作目にあたる『牙狼之介 地獄斬り』である。二作目とはいっても、一作目と二本同時に撮られていたので、実質的には初主演作といえる。そしてこの狼之介が実に、夏八木の魅力を一〇〇%引き出したキャラクターになっていた。

 それは、冒頭からいきなり炸裂している。薄汚い身なりに髭モジャの顔、そして凄まじい雄たけびをあげながら、ひたすら刀を振るいまくる――とにかくワイルド極まりない男なのである。この時期の夏八木のために作られたようなキャラクターといえる。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

スッキリしない出来事が多く落ち着かない日。悩むよりも、音楽...もっと見る >