2019/07/29 17:00

北に潜入した韓国人スパイの命を懸けた工作活動 「工作 黒金星と呼ばれた男」を採点!

©2018 CJ ENM CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
©2018 CJ ENM CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED

〈あらすじ〉

1990年代初頭の朝鮮半島は、北の核開発をめぐり緊張状態にあった。92年、軍人のパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は“黒金星”というコードネームを与えられ、工作員として北への潜入を命じられる。過去を捨てて事業家になりすまし、北京に駐在する北の対外経済委員会の所長リ・ミョンウン(イ・ソンミン)に接近する。外貨獲得の責任者であるリ所長の信頼を得たパクは、95年に、最高権力者の金正日との面会にこぎつける。ところが、97年の韓国大統領選挙における祖国と北の裏取引により、パクは人生を捧げた工作活動が無になることを知り、激しく苦悶する。

〈解説〉

韓国史上最も成功した対北工作員の活動と、彼が目撃した北の真実を描く、実話に基づいたサスペンス・ドラマ。『悪いやつら』のユン・ジョンビン監督作。137分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆国を背負った騙し合いの面白さ。主人公の内面描写は抑え、物語の力で引っ張ってゆく。スパイ技術のいろいろ、見もの。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆知っている匂いだと思ったら、冷戦時代に作られた地味なスパイ映画の復刻版。銃撃戦や軽業に走らぬ自重が効果的だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆北と南の政府の関係をこんな形で描くとは。南の工作員と北の金庫番との命がけの想いが新鮮で、切なく胸に刺さった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆トロイの木馬となった男の作り笑顔に政治の緊張が詰まっている。心理戦に絞りながら実にダイナミック。金星を4つ!

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆銀幕越しに南北を覗き見するスリル。ハイスペックな俳優陣、難解な取引、鮫の如き鋭い映像など説得力あるスパイ映画。

INFORMATION

工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(韓)
シネマート新宿、シネマート心斎橋他上映中
監督:ユン・ジョンビン
出演:ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、チュ・ジフン ほか
http://kosaku-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年8月1日号)



【関連ニュース】

今日の運勢

おひつじ座

全体運

元気いっぱい。行動的になればなるほど、ツキがまわってくるの...もっと見る >