2019/07/30 17:00

女は深海、男は砂漠……仕事に命をかける2人の恋の行方は? 「世界の涯ての鼓動」を採点!

©2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE
©2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE

〈あらすじ〉

海洋生物数学者のダニー・フリンダーズ(アリシア・ヴィキャンデル)は、バカンスで滞在したノルマンディーの海沿いのホテルでジェームズ・モア(ジェームズ・マカヴォイ)と出会い、激しい恋に落ちる。5日間を共に過ごし、ジェームズがケニアへと旅立つ朝、2人は身を引き裂かれるような辛さを感じ、互いが運命の相手だと気付く。実はジェームズはMI-6の諜報員で、爆弾テロ阻止のため南ソマリアへ潜入するも、ジハード戦士に拘束される。一方のダニーは、地球上の生命の起源を解明する調査のために、グリーンランドの深海に潜ったところ、潜水艇が海底で操縦不能に。2人は愛の記憶を糧に、絶体絶命の危機を生き延びようとするが……。

〈解説〉

『アランフエスの麗しき日々』に続くヴィム・ヴェンダースの監督作。それぞれの仕事に命をかける男女のラブストーリー。112分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆女は深海に男は砂漠に。死と隣り合わせの濃縮した愛の物語なのだろうが、話の壮大さと夥しい言葉に私はついて行けず。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆話の展開が鈍重で、感情描写がうつろ。ストーリーテラーではない監督が調理法を誤ったか。原題どおり映画が「水没」した。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★☆☆☆海辺の絶景は見事。だが女の苛立ちが緊張感を台無しにし、男の生きながらえる様子も嘘臭い。2人の恋に興味もてず。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆リゾート地で愛と政治を語るインテリ。メロドラマに世界情勢の薄い布をふわっと掛けたよう。痛みの宿らぬ机上の空論。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆アリシアの魅力を堪能。セバスチャン・サルガドから鼓吹された母性。強力な素材による分子ガストロノミー的な味わい。

INFORMATION

「世界の涯ての鼓動」(英)
8月2日よりTOHOシネマズ シャンテ他公開
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィキャンデル、アレクサンダー・シディグ、レダ・カテブ ほか
http://kodou-movie.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年8月1日号)



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