2019/09/09 17:00

伝説の作家・トールキンはどんな青春期を過ごしたのか 「トールキン 旅のはじまり」を採点!

©2019 Twentieth Century Fox
©2019 Twentieth Century Fox

〈あらすじ〉

1916年、第一次世界大戦が激化する中、トールキン(ニコラス・ホルト)はソンム戦線で、高熱に朦朧としながら過去に思いを馳せていた。12歳で無一文の孤児となったトールキンは、後見人のフランシス神父の計らいで、名門キング・エドワード校に奨学生として通い始める。そこで芸術を愛する3人の同級生と出会い、強い友情で結ばれ、同じ下宿先に暮らすエディス(リリー・コリンズ)と好意を寄せ合う。オックスフォード大学に入学したトールキンは、エディスが他の男性と婚約したことを知り、打ちひしがれる。仲間の支えや恩師との出会いにより、トールキンの文学の才能が花開こうとしたその時、英国が第一次世界大戦に宣戦する。

〈解説〉

『ホビットの冒険』や『指輪物語』の作者、J・R・R・トールキンの波乱の青春期を描く。監督は『トム・オブ・フィンランド』のドメ・カルコスキ。112分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆その時代の英国エリート大学の生活描写はさすがに見ものだが、恋愛ドラマ部分は案外単調では? 演じる女優の問題?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆映画にしづらい話。『指輪物語』の急所を人生の急所に重ねるのは強引。言語学者ライト教授と主人公の接触は面白い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★学生時代に出会った仲間がトールキンの作品を生み出す力になり、生きる悲しみが美しいエネルギーに。詩が素晴らしい。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆天才作家の萌芽と共に、等身大の葛藤に寄り添った瑞々しい青春映画。黒澤明の『素晴らしき日曜日』を彷彿する場面も。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ロマンティックなホルトのトールキン。彼の想像力を育てたもの、あの想像力を呪文の如く注ぎこむ魔法がみたかった。

INFORMATION

「トールキン 旅のはじまり」(米)
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中
監督:ドメ・カルコスキ
出演:ニコラス・ホルト、リリー・コリンズ、コルム・ミーニイ、アンソニー・ボイル ほか
http://www.foxmovies-jp.com/tolkienmovie/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月12日号)



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