2019/09/24 17:00

女性指揮者の先駆者アントニア・ブリコの半生 「レディ・マエストロ」を採点!

©Shooting Star Filmcompany - 2018
©Shooting Star Filmcompany - 2018

〈あらすじ〉

 1926年、ニューヨーク。幼い頃に両親とオランダから移住してきたウィリー(クリスタン・デ・ブラーン)は金も人脈もなく、周囲からは「女は指揮者になれない」と笑われたが、夢を叶えるためになりふり構わず努力を続けていた。

 ある日、自分が養子だと知ったウィリーは、本名のアントニア・ブリコを名乗り、祖国オランダを訪れ、自身の出生の秘密を知る。ベルリンでようやく恩師となる指揮者に巡り合い、音楽に没頭する彼女は、ニューヨークに待たせていた恋人フランク(ベンジャミン・ウェインライト)の求愛を拒絶し、ベルリン・フィルの指揮者デビューの日を迎える。

〈解説〉

 女性指揮者の先駆者ブリコの半生を、数々の名曲の演奏シーンとともに描く伝記映画。オランダの国民的監督マリア・ペーテルスの日本初公開作。139分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆差別や偏見をものともせず女性指揮者に。気丈だが、お父さんっ子ぶりをちらつかせる所に救われる。名曲の数々を楽しむ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆凡庸な説話に見えるが、話の起伏や編集術に緩急があり、意外に飽きさせない。50年代の音楽家映画を読み込んでいる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆アントニアのまっしぐらな情熱は痛々しいが力強く、女同士にもある女に対する差別をも突き崩す。ロビンの魅力に感動。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆男性社会でハングリーに道を切り開く才気溢れる女性の自己実現。先端意識と古典作劇のブレンドで、安定度の高い企画。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆彼女の生い立ち(修道院など)に重点を置けば女性指揮者を目指すヒロインの強固さが光ったかも。音楽は素晴らしい。

INFORMATION

「レディ・マエストロ」(オランダ)
9月20日(金)よりBunkamuraル・シネマ他全国ロードショー
監督・脚本:マリア・ペーテルス
出演:クリスタン・デ・ブラーン、ベンジャミン・ウェインライト、スコット・ターナー・スコフィールド ほか
http://ladymaestro.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月26日号)



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