2019/09/30 17:00

5つ星ホテルでテロ発生、500人の人質はなぜ生還できたのか? 「ホテル・ムンバイ」を採点!

© 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC
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〈あらすじ〉

2008年11月26日、インドのムンバイでイスラム武装勢力による同時多発テロが発生した。歴史あるタージマハル・ホテルに侵入したテロリストたちは、客と従業員を次々と撃ち殺していく。1300キロ離れたニューデリーからテロ殲滅部隊が到着するまで数日かかるという絶望的な状況下で、レストランの従業員アルジュン(デヴ・パテル)は料理長の指示に従い、レストランの客たちをほぼ侵入不可能な“チェンバーズ”へ誘導する。アメリカ人宿泊客のデヴィッド(アーミー・ハマー)は、部屋に残してきたベビーシッターと赤ん坊を助け出すために、命がけの決断をする。

〈解説〉

テロリストが占拠した5つ星ホテルからの、500人以上の人質たちの脱出劇を、ホテルマンの目線で描く実話。短編で評価されてきたアンソニー・マラス監督の長編映画デビュー作。123分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆1人のホテルマンを通じて、多焦点のドラマを手際よく。料理長役が渋い貫禄。テロリスト側から見れば、また別の物語。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆緊迫感と違和感を同時に見せる実録的演出を採る一方で、ハリウッド風の盛上げも抜け目なく借りている。達者な監督だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆裕福な夫婦と赤ん坊の命、ロシア人実業家の意地、従業員アルジュンの行動、誰かに自己投影して見ずにはおれない恐怖。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆一見乱暴な演出だが、世界の混沌を圧縮した人間群像に力あり。グランド・ホテル形式を狂熱で走らせた社会派アクション。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆ホテルに閉じ込められる人々と連打する残虐なテロリスト描写だけでロックオン。宗教や人種の相違。終始緊張感煽る。

INFORMATION

「ホテル・ムンバイ」(オーストラリア、米、インド)
9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
監督・脚本・編集:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル、アーミー・ハマー、ナザニン・ボニアディ、ティルダ・コブハム・ハーヴェイ ほか
https://gaga.ne.jp/hotelmumbai/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月3日号)



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