2019/10/06 11:00

『毒戦 BELIEVER』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

© 2018 CINEGURU KIDARIENT & YONG FILM. All Rights Reserved.
© 2018 CINEGURU KIDARIENT & YONG FILM. All Rights Reserved.

“死ぬ”ってどういうことなのかなぁ? と、最近よく考える。PCやスマホが壊れた時みたいに、突然ブラックアウト。あとはただ無、なんじゃないだろうか。そして、自分だけいなくなった世界が相変わらず続いていく……。

 死んだ後も残る“魂”なんて、じつは、ないんじゃないかな?

 一方で、親しかった人やお世話になった方が亡くなり、その人のことを思いだす時、わたしの中にはその存在がまざまざとよみがえる。それは、その人がもう消えてしまったとは思えないほどリアルな、ほら、すぐそこにいて、その角を曲がればまた会えそうな、じつに生き生きとした記憶なのだ。

 先日ふと、もしかして“魂”とは、死者本人の持ち物じゃなく、そんなふうに思いだしてくれる誰かのキラキラした“記憶”のことかもしれないぞ、と考えた。他者による追憶と悲しみこそ“魂”なのかも、と。それなら、より一層、折に触れ懐かしく、親しみを込めて、思い返そうか。

 さて、この映画は、巨大麻薬組織と麻薬取締官(マトリ)の闘いを描く、残酷でセンチメンタルな韓国ノワールなのだ。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

伝統にまつわることにツキがあります。神社や仏閣に参拝したり...もっと見る >