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2019/10/27 11:00

『第三夫人と髪飾り』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

© copyright Mayfair Pictures.
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 歴史には二つの種類があるという。授業で習う正式な歴史は“正史”。その対義語で、名もなき市井の人々が伝えるいわゆる町角の歴史を“稗史(はいし)”と呼ぶ。

 小説はもちろん、映画やドラマは、そんな“稗史”を生きる我々に目や声などの実体を与えてくれる魔法のツールなのだと思う。教科書に載ることのない、生身の肉体の存在証明がそこにある、と。

 さて、この作品は、十九世紀の北ベトナムに生きた十四歳の聡明な少女の生き様を映す、東南アジア版『女の一生』第一巻とも言えるノスタルジックな女性映画なのだ。

 舞台は奇岩と洞窟と川に彩られた麗しい地方。絹の里の大地主のお屋敷に、ある日、可愛らしい少女メイが連れられてくる。十四歳にして、旦那様の第三夫人となるために。

 旦那様はメイの父親のような年齢だ。女たちが、第一夫人は母、第二夫人は姉、その娘たちは妹のように、メイを女の共同体に迎え入れて支えようとする。大自然と女たちにユラユラ守られながら、メイは、初夜、家父長制の様々な掟、恋、死、そして出産……ジェットコースターのような超特急で、女の人生のアップダウンを経験する……。

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