2017/03/10 17:00

山深い村が若者を癒す物語『しゃぼん玉』が映画化

 台湾の歴史を描いた『六月の雪』(「オール讀物」連載中)が注目を集めている乃南アサさん。このたび感涙のベストセラー小説『しゃぼん玉』(新潮文庫刊)が映画化された。

 物語の舞台は、宮崎県の山深い椎葉村。親の愛を知らずに育った林遣都演じる若者・伊豆見が、人を刺し、逃亡するなかで椎葉村の人々との触れ合いを通じて、人生の大きな決断をする物語だ。

「逃亡場所として、宮崎県の椎葉村を選んだのは偶然なのですが、実際に訪れたときに、“もうこれ以上逃げられない”という場所としてぴったりだと思いました」

 逃亡中の伊豆見が迷い込んだ場所で、市原悦子演じる老婆スマを助けたことをきっかけに、スマの家で暮らすことになる。

「現代に暮らす私たちにとって、“美味しいものをきちんと食べて”“しっかり寝て”“人とコミュニケーションを取る”という当たり前の生活が、とても大切だと思います。激しさは無いかもしれないですが、素朴な物語で、必ず、心に残ってくれる作品になっていると思います」

 初共演となる林遣都、市原悦子の演技力も圧巻。スマが注ぐ“大いなる愛”が、荒んだ青年の心をどう変えていくのか必見だ。

INFORMATION

映画『しゃぼん玉』
シネスイッチ銀座ほかで全国順次公開中
www.shabondama.jp

(「週刊文春」編集部)

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