2017/03/14 17:00

ケン・ローチ監督が二度目のカンヌ最高賞「わたしは、ダニエル・ブレイク」を採点!

©Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016
©Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016

〈あらすじ〉

イギリスの地方都市に暮らす59歳のダニエル・ブレイク(デイヴ・ジョーンズ)は、心臓発作を起こして医者から大工の仕事を止められる。しかし、役所からはなぜか就労可能と判断され、彼は失業手当を打ち切られてしまう。「求職者手当」の申請に職業安定所へ出向いたダニエルは、2人の子を連れたシングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)と出会う。弱者に冷たく、矛盾した国の制度に振り回されるダニエルとケイティ親子は助け合うようになるが、貧しさに追い詰められたケイティは怪しげな店で働き始める。それを知ったダニエルは、職業安定所である宣言をする。

〈解説〉

『麦の穂をゆらす風』に続き、ケン・ローチ監督がカンヌ国際映画祭で2度目のパルムドールを受賞した作品。国の制度を批判し、厳しい生活を送る人々にエールを送る人間ドラマ。100分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆やりきれない話だが、主役のD・ジョーンズの風貌や演技のディテールに本当らしさがあり、引き込まれた。貧民の意地。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆街の撮り方や主役の演技は力量を感じさせるが、あからさまな「社会制度批判」は毎度のパターンだ。つい首をひねる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆就労せずに稼ぐ若者。逞しく生きるシングルマザー。老いて独居で現実に振り回されるダニエルの姿は他人事とは思えず。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★スリーコードに怒りを込めたパンクロックのような熱作。80歳のベテラン監督が社会の現実に寄り添う姿勢に痺れまくり。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆今回のローチは好き。庶民目線上に英国の皮肉とユーモアが交じり、英コメディアンが演じるダニエルに歓声があがる。

INFORMATION

「わたしは、ダニエル・ブレイク」(英・仏・ベルギー)
3月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ケン・ローチ
出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ディラン・フィリップ・マキアナン、ブリアナ・シャン、ケイト・ラッター ほか
http://danielblake.jp/

(「週刊文春」編集部)

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