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2019/12/10 17:00

「グラン・ブルー」のモデルとなった伝説的ダイバーの人生に迫る 「ドルフィン・マン」を採点!

©Bruno Rizzato
©Bruno Rizzato

〈解説〉

リュック・ベッソン監督の『グラン・ブルー』(1988年)で、主人公のモデルとなった伝説の素潜りダイバー、ジャック・マイヨールのドキュメンタリー。上海で過ごした幼少期に日本を訪れ、海女を見た原体験や、イルカやヨガ、禅との出会い、数々の偉業、最愛の恋人を失った悲劇、晩年の孤独と自死までが、記録写真や映像と、実子、同業者ら関係者へのインタビューを交えて綴られる。ナレーションを担当したのは、『グラン・ブルー』で主人公を演じたジャン=マルク・バール。これが初の長編ドキュメンタリーとなるギリシャのレフトリス・ハリートス監督が、“ドルフィン・マン”の異名を持つマイヨールを通して、人間と自然の関係について問題提起する。78分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆海中ゆえに目印になる物がなく、その深さがわかりづらい。「無」の世界に取り憑かれた男の内面をもっと知りたかった。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ドキュメンタリーとしての詰めは物足りないが、J・マイヨールの無頓着な体質が面白い。自身を被写体と意識していない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆自己愛に溺れたとマイヨールを軽んじていたが果てしなく深い孤独に自ら沈んだと知る。同時期に自殺した知人たちに涙。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆単一の理想やイメージから大きく逸脱する豪傑の姿が紐解かれる。太陽の眩しさと深海の暗さを複雑に往来した男の肖像。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★まさにドルフィン・マンという名が相応しい男。本当に大切なものは何か? 問わず語りに迫る海。乾いた心が救われる1本。

INFORMATION

「ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」(ギリシャ、フランス、日本、カナダ)
新宿ピカデリーほか全国順次公開中
https://www.uplink.co.jp/dolphinman/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年12月12日号)



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