2017/04/25 11:00

涙さそう親子の人情話で光る渡瀬のダンディズム

1992年作品(99分)/ ポニーキャニオン/ VHSのみ/ 14,800円(税抜)/ レンタルあり
1992年作品(99分)/ ポニーキャニオン/ VHSのみ/ 14,800円(税抜)/ レンタルあり

 以前に本連載で書いたが、筆者が渡瀬恒彦を好きになったのは小学生の頃。八八年の映画『敦煌』で演じた西夏王・李元昊のあまりの凜々しさに惚れ込んだのが始まりだった。

 以来、新作・旧作、映画・テレビドラマを問わず、渡瀬の出演作品をひたすら追いかけていった。だが特に新作は、観ていて脱力してしまうような作品も少なからずあった。それでもそこはファンとしての性。とにかく「渡瀬恒彦」の名前がクレジットされていれば、何があっても観ていた。

 今回取り上げる『一杯のかけそば』も、渡瀬が出なければ恐らく観ることはなかった。

 毎年大晦日の夜遅くになると、閉店間際の蕎麦屋に貧しい母子三人連れの客がやってきて、かけそばを一杯だけ頼み、三人でそれを分け合う。そんな母子と蕎麦屋の心温まる交流の話が八〇年代末、突如「泣ける美談」として大ブームを巻き起こした。ブームは短期間で収束し、そして、多くの人の記憶から消えていた。が、九二年になぜか突然映画化されることになる。

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元気よく自分をアピールすると、好感度アップ。体育会系のノリ...もっと見る >