2017/09/23 07:00

1964年の奥茨城にじんわり『ひよっこ』

「ひよっこ」出演者(「奥茨城村」の人々)。兵庫出身の有村架純(前列中央)が茨城なまりに。両脇が父親役の沢村一樹、母親役の木村佳乃 ©時事通信社
「ひよっこ」出演者(「奥茨城村」の人々)。兵庫出身の有村架純(前列中央)が茨城なまりに。両脇が父親役の沢村一樹、母親役の木村佳乃 ©時事通信社

 ドラマは一九六四年(昭和三十九年)、茨城県北西部の奥茨城村から始まる。

 のんびりした田園風景が広がる村の高校三年生、谷田部みね子(有村架純)とその家族たちの暮し、そして級友とのやりとりが丁寧に撮られ、物語はゆっくり動きだす。

 ヒロインは過酷な戦争を体験して、戦後を生き抜く。朝ドラマはこのパターンが多いが、『ひよっこ』はいきなり一九六四年、高度経済成長の只中から始まる。

 脚本家の岡田惠和のチャレンジ精神を感じた。舞台が茨城なのも、周到な意図があるはずだ。日本中が浮かれまくり、会社員と公務員の大半は、自らを中産階級と信じて疑わなかったあの時代、恩恵に浴せない人々がいた。

 遠い東北だけでない、東京にほぼ隣接する北関東でも、過疎の村に暮す住民は高度成長を享受するのでなく、むしろ出稼ぎという形で、時代の繁栄を支えた。

 みね子の家も、父の実<みのる>(沢村一樹)が東京に出稼ぎにでている。米作りだけでは、家族を養えないからだ。奥茨城に戻れるのは、稲刈りや田植えなどの繁忙期だ。

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