2017/05/02 17:00

殺気、温かみ、色気――進化続ける渡瀬の魅力!

1997年作品(97分)/ 東映/ 4,500円(税抜)/ レンタルあり
1997年作品(97分)/ 東映/ 4,500円(税抜)/ レンタルあり

 渡瀬恒彦は一九九〇年代以降、入浴剤のCMで子供たちと楽しそうに歌いながら風呂に入るなど、人情味ある「いいお父さん」的なイメージを強めていた。それでも、巨大銀行を潰そうと画策するバブルの怪紳士を演じたNHKドラマ『バブル』など、何年かに一度、「これぞ、渡瀬!」というヒリついた雰囲気の芝居をしてくれて、その刃が錆びついていないことを示していた。

 しかも、ひたすらギラギラしていた若い頃とは異なり、「大人の男」としての経験が成せる落ち着きや柔らかさも加わっているため、殺気や迫力の上に尋常でない色気まで身にまとうことになり、その魅力はさらに深まっていた。

 今回取り上げる『鉄と鉛』もまた、そんな時期の渡瀬の魅力を堪能できる一本だ。

 不良たちが抗争を繰り広げる人気漫画『ビー・バップ・ハイスクール』の作者・きうちかずひろが自ら監督した本作は、全編を強烈なバイオレンスが貫いた作品になっている。

 渡瀬が演じるのは元刑事の探偵。役名はない。探偵はある調査のためにヤクザの組長の息子を死なせる結果を招いてしまい、怒りを買った組長から突然「二十二時間十三分後の処刑」を宣告される。探偵は残りの時間を、ある少女から受けた「行方不明の兄を探してほしい」という依頼の解決のために尽くすことに。

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