2017/05/15 17:00

幸せそうな男女を見ても妬かなくなるお薦め作!

1972年作品(90分)/松竹/2,800円(税抜)/レンタルあり
1972年作品(90分)/松竹/2,800円(税抜)/レンタルあり

 相変わらず、モテない。一方で春になると、花見やゴールデンウィークやらで、幸せそうな男女を多く目にする。といって、嫉妬心は湧かない。むしろ、ずっと眺めていたい。

 その光景が微笑ましいから――ではない。松本清張の小説や映画を多く目にしてきた身には、どんなに楽しげな男女や家族を前にしても「表向きそうかもしれないが、実は裏にはそれぞれドロドロした事情が渦巻いているに違いない」と自然と脳内変換されるからだ。一見すると幸せそうな笑顔は脆い見せかけで、誰にもドス黒い欲望が潜んでいる。それが、清張の世界。それをネタに、目の前を通り過ぎる人たちの「事情」や、やがて訪れる「終末」を妄想すると、思わず心が躍ってくる。

 今回取り上げる『黒の奔流』もまた、妄想の材料として最高の一本といえる。

 主人公の矢野(山崎努)は野心あふれる若手の貧乏弁護士。殺人容疑をかけられた、見るからに薄幸そうな女性・藤江(岡田茉莉子)の無罪を矢野が勝ち取ったことで、二人は「男女」の関係になる。

今日の運勢

おひつじ座

全体運

焦らずのんびりいこう。プライベートの充実に力をいれると吉。...もっと見る >