2017/06/20 17:00

たった1人で75人もの命を救った兵士 「ハクソー・リッジ」を採点!

©Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016
©Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016

〈あらすじ〉

デズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は、看護師のドロシー(テリーサ・パーマー)と恋に落ち、幸せな日々を過ごしていた。第二次世界大戦が日に日に激化し、弟や友人が出征していくなかで、デズモンドは武器を持たない衛生兵として陸軍に志願する。幼少時の苦い経験から、「汝、殺すことなかれ」という教えを信念として生きてきたからだ。訓練で、銃に触ることを断固として拒否する彼の姿勢は軍に波紋を呼び、上官の命令に背いた罪で軍法会議にかけられてしまう。意外な人物の尽力で無罪を勝ち取ったデズモンドは、1945年5月、沖縄の激戦地〈ハクソー・リッジ〉に到着する。150メートルの断崖の上に広がる地獄のような戦場で、デズモンドは1人、また1人と、負傷兵を助け続ける。

〈解説〉

たった1人で75人もの命を救った兵士の実話を映画化。『アポカリプト』から10年ぶりとなるメル・ギブソンの監督作。139分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆死体をも利用する戦場のリアルな描写に息を呑む。日米間の戦闘だけに複雑な気分だが。A・ガーフィールド好演では?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★前頭葉よりも腹の底に響く低音の連打。血と肉が弾ける映像にひるまぬM・ギブソンの気力と体力に驚く。繊細な側面も。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★火達磨になる日本兵と屍がモノと化すむごさに胸倉をつかまれた。その戦場での奇蹟の行動力と、当事者たちの言葉に涙。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆英雄主義をスライドさせた視座は大いに疑問だが、監督の腕は本物だ。『沈黙』と重なるガーフィールドの「青さ」もいい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★独創性に富み丁寧だが過激で加減しらずの戦闘描写。岡本喜八の沖縄戦と双璧をなすメルギブ式沖縄戦に押し込まれた。

INFORMATION

「ハクソー・リッジ」(米・豪)
6月24日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
監督:メル・ギブソン
出演:アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、テリーサ・パーマー、ヴィンス・ヴォーン、ルーク・ブレイシー ほか
http://hacksawridge.jp/

(「週刊文春」編集部)

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