2017/06/21 07:00

ご存知ですか? 6月21日は勝新太郎が亡くなった日です

6月21日、65歳で亡くなった勝新太郎 ©文藝春秋
6月21日、65歳で亡くなった勝新太郎 ©文藝春秋

 1997年6月21日に俳優の勝新太郎が65歳で死去してから、きょうで20年が経つ。これにあわせてか、1992年から94年にかけて『文藝春秋』で連載された対談をまとめた『泥水のみのみ浮き沈み 勝新太郎対談集』が、このたび文春文庫より復刊された。これがめっぽう面白い。あのビートたけしでさえ、勝の前ではたじたじだ。また、同じ俳優の三國連太郎との対談では、途中で三國と一緒にテレビの相撲中継を見始めたところ、いびきをかいて寝てしまう奔放さを見せる。

 この連載対談の始まる2年前の1990年、勝はマリファナとコカイン所持により滞在先のハワイで逮捕され(翌年には日本でも逮捕)、マスコミから激しく非難されていた。その約10年前の1981年には、映画製作のために設立した勝プロダクションが倒産し、多額の負債を抱えていたこともあり、後半生は多難であった。

 しかし、たとえ生活が苦しくなろうとも、勝はあくまで役者としての信念を貫く。対談相手のひとり映画評論家・白井佳夫からは「そんなこと全部犠牲にしてまで感覚に忠実に生きることは、ほんとに正しいことですか?」と訊かれ、「(決然と)これは正しい。そうでなくちゃいけない。いまさら勝プロのためにとか、[筆者注――妻の中村]玉緒のためにとか、子供たちのためにとか、それで折れるようだったら、葬式を出したほうがいいよ」と答えている。役者馬鹿とは彼のような役者をいうのだろう。

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