2017/08/06 11:00

小島秀夫が観た『ゴースト・イン・ザ・シェル』

(c) 2017 Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
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『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』というタイトルは、アーサー・ケストラーの評論『The Ghost in the Machine(機械の中の幽霊)』にインスピレーションを受けていることは、よく知られている。

 ケストラーの「機械の中の幽霊」という概念は、デカルト流の心身二元論−−人間は、自由意志をもつ心と、機械的動作を行う身体とが独立して存在し、それぞれが相互作用するものという人間観−−を批判したものだ。我々には実体をもった心などないし、心身を明確に二分することもできない。人間とは身体(機械)の中に住む幽霊(心)なのだ、というのが「機械の中の幽霊」という概念だ。

30年にわたって「新作」が作り続けられている作品

 オリジンであるコミック(とアニメ映画)は、MachineをShellと読み替えた。この発想こそが発明だった。人間が機械の中に存在するゴーストだというならば、殻(シェル)の中に宿るゴーストとは何なのか? 士郎正宗(と押井守)がタイトルに込めた問いかけは、『攻殻機動隊』という作品を超えて、深いパースペクティブを与えてくれる。

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