2017/08/08 17:00

難病と診断された男と家族のドキュメンタリー「ギフト 僕がきみに残せるもの」を採点!

©2016 Dear Rivers,LLC
©2016 Dear Rivers,LLC

〈解説〉

アメリカン・フットボール・リーグNFLのニューオーリンズ・セインツでスター選手だったスティーヴ・グリーソンは、現役引退後の2011年にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。その後、妻ミシェルの妊娠を知ったスティーヴは、父親として我が子に伝えたいことを、ビデオダイアリーに残す決意をする。翌年、彼の介護人となった2人の旧友も、グリーソン家の生活を映像に記録し始める。ミシェルの出産風景、子育てと介護に疲弊するミシェルの姿、関係の修復を試みるスティーヴと父親、ALSを啓蒙する「チーム・グリーソン」の活動などが映し出された1500時間に及ぶ映像素材をもとにしたドキュメンタリー。監督は『プリント・ザ・レジェンド』のクレイ・トゥイール。111分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆最新鋭の会話機器、勝気な妻や信心深い父との関係、スター選手時代の映像など「難病物」と一括りにできない厚みあり。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆難病と闘いながら、自己憐憫や感傷に陥らない柔軟な知性に胸を打たれた。「聖人にも悪魔にもなりたくない」妻が強い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆「夜は怖い。昼は耐え難い」病んだ体験や介護の辛さを知っていれば、グリーソンの言葉が胸に刺さる。しかし安らぐ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆凡百の難病ものを失効させるほどの迫力がある。自撮りなど日常に密着した映像環境が新たな「私映画」を生み出した。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ビデオダイアリーの記録、米国のプロ選手の社会活動に対する意識の高さは流石。でも闘病する若い夫婦の行く末は複雑。

INFORMATION

「ギフト 僕がきみに残せるもの」(米)
8月19日(土)より、ヒューマントラストシネマほかにて全国ロードショー
監督:クレイ・トゥイール
出演:スティーヴ・グリーソン、ミシェル・ヴァリスコ、ポール・ヴァリスコ ほか
http://transformer.co.jp/m/gift/index.html

(「週刊文春」編集部)

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