2017/08/06 11:00

岩波書店で初の直木賞 担当編集者が明かす“奇跡”までの舞台裏

©杉山秀樹/文藝春秋
©杉山秀樹/文藝春秋

「本号の責了間際、朗報が舞い込みました。4月に刊行された佐藤正午さんの『月の満ち欠け』が、第157回直木賞の候補作にノミネートされました。小社刊行の小説が候補に挙がるのは、第107回でノミネートされた清水義範さんの『柏木誠治の生活』以来、25年ぶりのこと。注目の選考委員会が開催されるのは、7月19日です」

 穏やかな筆致ながら、興奮冷めやらぬ様子が伝わってくるこの一節は、岩波書店のPR誌「図書」2017年7月号巻末の「こぼれ話」に掲載された。

 筆者は「図書」編集長の坂本政謙さん。18年前に佐世保シティホテル(当時)の喫茶室で、佐藤正午さんに書き下ろしの小説を依頼した担当編集者、その人でもある。岩波書店として、初めて直木賞受賞作品を生み出した立役者である坂本さんに、話を聞いた。

◆◆◆

―― あらためて『月の満ち欠け』の直木賞受賞、おめでとうございます。岩波書店はじまって以来の快挙といいますか、偶然「図書」の「こぼれ話」を拝読していて、熱量がすごいな、と。

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