2017/08/29 17:00

ジム・ジャームッシュが描くある男の一週間 「パターソン」を採点!

Photo by MARY CYBULSKI ©2016 Inkjet Inc.All Rights Reserved.
Photo by MARY CYBULSKI ©2016 Inkjet Inc.All Rights Reserved.

〈あらすじ〉

ニュージャージー州パターソン市に住むパターソン(アダム・ドライバー)は、市バスの運転手だ。彼は毎朝6時過ぎに目覚め、妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをし、歩いて職場へ向かう。職務をこなしながら、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書き留める。仕事が終わるとまっすぐ帰宅し、夕食後は愛犬と散歩に出て、バーで1杯だけビールを飲む。一見代わり映えのしない日々のなかで、パターソンは街でやたら双子をみかけ、バーで別れたばかりの恋人たちの痴話喧嘩に巻き込まれ、少女の詩に感銘を受ける。週末、ある出来事にショックを受けたパターソンは、日本人の詩人(永瀬正敏)に声をかけられる。

〈解説〉

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』から4年ぶりとなるジム・ジャームッシュの脚本・監督作。詩を書く男性の1週間を、静かに描写する。118分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★全編に漂う明るい無常感。さりげなく美しい映像。円や直線モチーフのインテリア。A・ドライバーとブルドッグの名演!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆ありがちな構造に見えるが、ジャームッシュ特有の感性が静脈のように映画の体内を走っている。A・ドライヴァー秀逸。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆どうという事も起きない日々を過ごす夫婦の姿が、こんなにも愛おしさを感じさせるとは。穏やかな日常の良さを堪能。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆身の丈の日常を綴るエッセイ調映画として洗練の極み。程良い青臭さを残しつつ円熟したジャームッシュ独自の名人芸だ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆反復する日常。ランチボックスを持って移動するA・ドライバー。彼が詩を紡ぐための贅沢な時間を共有する心地よさ。

INFORMATION

「パターソン」(米)
8月26日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町他で、全国順次公開
脚本・監督:ジム・ジャームッシュ
出演:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏、バリー・シャバカ・ヘンリー、クリフ・スミス ほか
http://paterson-movie.com/

(「週刊文春」編集部)

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