2017/08/30 11:00

“寸止めのお色気”で聴き手の想像力をくすぐる田川寿美の力量――近田春夫の考えるヒット

心化粧/田川寿美 (日本コロムビア) 90年代から活躍するベテラン。昨年25周年を迎え、15年ぶりの紅白再出場を狙う。
心化粧/田川寿美 (日本コロムビア) 90年代から活躍するベテラン。昨年25周年を迎え、15年ぶりの紅白再出場を狙う。

心化粧(田川寿美)/涙の流星(パク・ジュニョン)

 一口に演歌といってもその間口は案外広い。また歴史的推移もある。今この時代における“演歌ならではの魅力”とは果たして何なのか?

 当欄はここのところ二週にわたりjpopとは歌謡曲に他ならないことを述べてきた。その関係上、演歌の――流行歌としての――現在の立ち位置についても触れられることなら触れてみたい。とかもっともらしいことをいいつつ今週の一曲目『心化粧』です。

 映像付き音源があったので、とりあえずチェックを試みたところ、イントロからしっかりと、まさに“演歌を絵に描いたような音”に徹したつくりで、なるほどたしかに、これは新しさなどというものを一切誰も求めぬ世界なのだなぁと、あらためてその哲学に感心もさせられた格好の俺だったが、一つ気付いたことがあった。映像のことである。

“音を引き立てる絵”という文脈で申せば、本質はjpopなどにおけるのと同じ意味合いを持つのだろう。がしかし、音と映像の関係から受ける印象は随分と異なる。表現分野として二者は別ものと捉えてもよいのでは、と思ったのだ。

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