2017/09/07 17:00

『三度目の殺人』是枝裕和監督が心動かされた“役所広司からの年賀状”

『そして父になる』でカンヌ国際映画祭審査員賞など数々の賞を受賞した是枝裕和監督が、再び、福山雅治とタッグを組んだ。『三度目の殺人』は裁きを題材にした心理サスペンス。福山は全身アルマーニで装い、依頼人の利益を最優先するエリート弁護士を演じる。

「過去の作品の法律監修を依頼した弁護士から『法廷は真実を明らかにする場所ではない』という意外な言葉を得たのが、この作品を作ろうと思ったきっかけです」

 相対する殺人犯を演じるのは、是枝作品に初参加となる役所広司。殺人犯とは思えないほど純粋で優しく見えるが、からっぽの器のような人物で、常に誰かの感情を憑依させているかのように捉えどころがない。放つ言葉も本当なのか嘘なのか判然とせず、弁護士たちを翻弄する。演じる役者を選ぶ難しい人物像だ。

「昨年のお正月に役所さんから『そろそろ』と書き添えてある年賀状をいただき、ご縁を感じました。役所さんは、人間の多面性を演じるのが日本で一番うまい役者だと僕は思っています。本読みする役所さんの表情をみて、『この殺人犯はこんな言い方をするんだ』と気づき、さらに脚本を書き進めました」

 依頼人の利益を優先してきた弁護士が、殺人犯にふりまわされ、今回ばかりは事件の真実を知りたくなる物語。

「人が人を裁くことを、主人公はつきつけられる。観る人に居心地の悪さを感じてもらうのが、逆の意味でのエンターテインメントだと思っています」

INFORMATION

『三度目の殺人』
9月9日(土)全国ロードショー
http://gaga.ne.jp/sandome/

(「週刊文春」編集部)

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