2017/09/12 17:00

若き仲代が演じる冷血男「瞳の温度差」の凄い色気!――春日太一の木曜邦画劇場

1957年作品(110分)/松竹/2800円(税抜)/レンタルあり
1957年作品(110分)/松竹/2800円(税抜)/レンタルあり

『仲代達矢が語る日本映画黄金時代 完全版』が文春文庫から刊行された。

 これはタイトルの通り、出演してきた様々な名作映画の舞台裏について仲代に筆者がうかがったインタビュー本で、以前PHPから出た新書を大幅に増補して文庫化した一冊だ。表題となっている過去の話はもちろんだが、八十四歳の今もなお現役の役者として新境地を開拓し続ける仲代の現在進行形の活動や、演技に関しての様々な芸談も新たに書き足すことができ、新書版をご覧になった方にも「新作」として刺激的に受け止めていただける一冊になっている。

 この刊行に合わせ、しばらく仲代出演作を取り上げていきたい。まず今回は『黒い河』。今からちょうど六十年前、仲代が二十四歳の時の作品だ。

 舞台となるのは、厚木の米軍基地近くにある貧乏アパート・月光荘。業突くな幹子(山田五十鈴)が大家の、今にも崩れそうなオンボロの二階家には一クセある住人ばかりが暮らしていた。仲代が演じるのは、愚連隊のリーダー、通称「人斬りジョー」だ。

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