2017/09/30 17:00

小松政夫「親父さん――植木等のことが、好きで好きでたまらなかった」

「もともと俳優になりたくて、高校を卒業したあと福岡から上京してきたんです。でもお金もないしツテもない。どうすれば良いかもわからず、最初は仕事を転々としていました。これじゃダメだと思って、横浜で車を売る正社員の仕事に就いたんです。車の販売ではトップでしたけれども、やっぱり、芸能界への憧れの気持ちがありました。毎週末、ビアホールに出かけて、『シャボン玉ホリデー』を見ては、植木等の芝居に腹を抱えて笑っていました。植木等が好きで好きでたまりませんでした。そこに、植木等の付き人兼運転手募集の雑誌広告が目に入った。これだ! と思いましたね。いまのお金に換算すれば、月100万は稼いでいましたけど、そんなの全然惜しくなかったですね。ただ、自分は弟子になるつもりで応募したんですが、事務所の方はただの運転手を雇ったつもりでしたねぇ(笑)」

 先日来、NHK総合でご自身の半生を振り返るドラマ「植木等とのぼせもん」が絶賛放映中の小松政夫さん。その師匠、植木等さんとの心の交流を中心に描いた著書、『昭和と師弟愛 植木等と歩いた43年』が上梓された。没後10年になる植木等さんの人間的な魅力を、同書のなかで弟子の小松さんは熱く歌い上げている。植木等さんを、いまも「親父さん」と呼ぶ小松さんは、付き人時代には1日に最低1回は植木さんを喜ばせようと、自分にノルマを課していたのだという。

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