2017/10/15 07:00

小島秀夫が観た『猿の惑星:聖戦記』

©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

 人間と同等の知能をもち、言葉を喋り、武器を手にした猿が人間と戦争状態になる。これを読んだだけなら、ほとんどの人が「荒唐無稽なつくり話」と思うはずだ。

 これが『猿の惑星:聖戦記』という映画(つくり話=フィクション)の骨子である。さらに、知性をもった猿がCGで描かれると聞けば、作り物感に溢れた絵空事の映画だと思うかもしれない。しかし、この作品を観た我々は、スクリーンの猿たちに、実在する隣人や友人に対するような切実でリアルな感情を抱き、涙すらする。さらに、現実の世界で起きている紛争や戦争のメカニズムを、鮮明に理解できるのだ。

「感動の実話」時代のエンタテインメントとは何か?

 この作品は、リアルな感情や共感や真実を観客に伝えるための手段として、フィクションがいかに有効かということを証明した傑作である。同時に、映画やゲームなどのエンタテインメントにおける「リアル」とは何か、それを成立させるためにはどうすべきなのかについて、改めて考えさせられる映画でもある。

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