2017/10/08 17:00

“スイーツ大河”と言われる『直虎』は、『真田丸』より甘くない!――青木るえか「テレビ健康診断」

©文藝春秋
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 夕方、水戸黄門とかの再放送をやってるので見るともなく見てるんだけど、村のガンコな刀鍛冶の一人娘とか、親の仇を探して旅する武家娘とかの芝居が、ため息でるほどへたなことが多い。暴露雑誌が「番組プロデューサーが自分の愛人を押し込んでる」なんて書いてるのを信じてしまいそうになるぐらい棒読み棒叫びの芝居なのだ。しかし主役は黄門様や金さんや上様で、愛人かもしれない女優は手を変え品を変え出てくるけど同一人物が継続して棒読み棒叫びで出続けるわけではないから、まあいいかと見逃す。

 で、大河ドラマの話です。『おんな城主 直虎』は『真田丸』よりも断然好きである。女が主人公で脚本家も女性だからか「スイーツ大河」とか言う人がいるがそもそもこういう時のスイーツって何を意味するのだ? 甘ったるいってこと? 突然恋愛要素が混入してくるとか?

 うるさいほど甘いクスグリを入れてくるといえば『真田丸』はすごかった。おとぎ話の度合いとしても、あれよあれよと信繁が気に入られる『真田丸』のほうが「甘ったるい」ぞ。『直虎』は、最初からやたら陰惨なことが淡々と続いて、大概ビターである。それだけに直虎が自ら磔台の小野政次を刺し殺すところなどは、ちょっと狙いすぎ、ある種の女性客をキャーキャー言わす、こういうのがスイーツなんだよ、と鼻白んだが、それぐらいしないと視聴率は稼げないか(視聴率はずっと振るわないらしいが、『真田丸』も悪かったみたいだし何が正しいのかわからない)。

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